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「人がつくる、人に届くギター」—Hsiu Guitar Workshop再訪レポート

「人がつくる、人に届くギター」—Hsiu Guitar Workshop再訪レポート

「人がつくる、人に届くギター」—Hsiu Guitar Workshop再訪レポート   先日、久しぶりに台湾・Hsiu Guitar Workshopの工房を訪れました。 今回の目的は、オーダーをいただいているギターの進捗状況の確認に加え、使用材の選定や新たなアイデアの共有など。非常に濃密な内容の打ち合わせを、2日間にわたって行ってきました。 また、KEIPHER BEATSモデル第2弾に向けたネックシェイプのサンプル製作も、目の前で進めていただきました。 ネックシェイプに関しては、細部にこだわり、0.1mm単位の微調整を繰り返しながら、理想の形に近づけていく作業を丁寧に積み重ねました。 Hsiu Guitarのスタンダードのネックも、何度も試行錯誤を重ねて完成させたものです。「弾き手にとってどうあるべきか」を第一に考え、プロトタイプの段階から丁寧にテストを重ねてきました。 そして、それをしっかりと形にしてくれたHsiu Guitarの完成度の高さには、改めて感動させられました。   “ひとりでつくる”という価値 改めて感じたことですが、木工から塗装まで、すべての工程をひとりで手がけるミンさんの技術と情熱は、やはり本当に素晴らしいです。 日本はもちろん、世界的にもOEM(外注製作)が当たり前となっている現代において、ネックやボディの木工、塗装、組み込みまですべてを一人で完結させるというスタイルは、特別な存在です。 それでいて、現在の価格はアップチャージがなければType S、Type T共に税込¥385,000(送料別)。※なお、2026年よりアッシュ材に関しては価格改定(値上げ)を予定しています。 これは「台湾だから安い」のではありません。台湾は物価が決して安い国ではなく、むしろ今ではメーカー品やブランド品などは日本の方が安い事が多いです。それでもこの価格帯を維持できているのは、ミンさんの日本への想いと企業努力、そしてBrush eightとしても価格抑制の努力があってこそです。 今後について ありがたいことに、現在もたくさんのオーダーやお問い合わせをいただいており、 納期も伸びてきております。 しかし、製作スピードを無理に上げることはしません。クオリティを守りながら、丁寧にひとつひとつ作り上げていく姿勢は、今後も変わりません。 そのため、今後どこかのタイミングで、Hsiu Guitarに見合った価格へと改定する可能性もあります、、...

「人がつくる、人に届くギター」—Hsiu Guitar Workshop再訪レポート

「人がつくる、人に届くギター」—Hsiu Guitar Workshop再訪レポート   先日、久しぶりに台湾・Hsiu Guitar Workshopの工房を訪れました。 今回の目的は、オーダーをいただいているギターの進捗状況の確認に加え、使用材の選定や新たなアイデアの共有など。非常に濃密な内容の打ち合わせを、2日間にわたって行ってきました。 また、KEIPHER BEATSモデル第2弾に向けたネックシェイプのサンプル製作も、目の前で進めていただきました。 ネックシェイプに関しては、細部にこだわり、0.1mm単位の微調整を繰り返しながら、理想の形に近づけていく作業を丁寧に積み重ねました。 Hsiu Guitarのスタンダードのネックも、何度も試行錯誤を重ねて完成させたものです。「弾き手にとってどうあるべきか」を第一に考え、プロトタイプの段階から丁寧にテストを重ねてきました。 そして、それをしっかりと形にしてくれたHsiu Guitarの完成度の高さには、改めて感動させられました。   “ひとりでつくる”という価値 改めて感じたことですが、木工から塗装まで、すべての工程をひとりで手がけるミンさんの技術と情熱は、やはり本当に素晴らしいです。 日本はもちろん、世界的にもOEM(外注製作)が当たり前となっている現代において、ネックやボディの木工、塗装、組み込みまですべてを一人で完結させるというスタイルは、特別な存在です。 それでいて、現在の価格はアップチャージがなければType S、Type T共に税込¥385,000(送料別)。※なお、2026年よりアッシュ材に関しては価格改定(値上げ)を予定しています。 これは「台湾だから安い」のではありません。台湾は物価が決して安い国ではなく、むしろ今ではメーカー品やブランド品などは日本の方が安い事が多いです。それでもこの価格帯を維持できているのは、ミンさんの日本への想いと企業努力、そしてBrush eightとしても価格抑制の努力があってこそです。 今後について ありがたいことに、現在もたくさんのオーダーやお問い合わせをいただいており、 納期も伸びてきております。 しかし、製作スピードを無理に上げることはしません。クオリティを守りながら、丁寧にひとつひとつ作り上げていく姿勢は、今後も変わりません。 そのため、今後どこかのタイミングで、Hsiu Guitarに見合った価格へと改定する可能性もあります、、...

「値上げではなく“値引き”を――Hsiu Guitarがくれた温かい提案」

「値上げではなく“値引き”を――Hsiu Guitarがくれた温かい提案」

  先日、Hsiu Guitar Workshopのミンさんからご連絡をいただきました。  その内容に、思わず感動しました、、 「最近は台湾ドルが高いので、仕入れ価格をお値引きしてもよろしいですか?」 そんなご提案だったのです。   正直、最初は「物価上昇による値上げの連絡かな?」と思いました。 ベースプライスの¥385,000という価格も、そろそろ維持が難しいかもしれない…と覚悟していたのですが、まさかの“逆”のお話でした。   ミンさんはこう話してくれました。 「Brush eightのことを思うと、中村さんの利益を損なうようなことはしたくありません」と。    取引を始めた頃は、1ニュー台湾ドルあたり約4.5円。 現在は5円を超える水準となっており、正直いつまで¥385000ベースでいけるかなと思っていました、   それでも、「少しでも負担を軽くできれば」と、こちらを思いやってくださる姿勢に心から感謝しています。   最近は値上げのニュースばかりが続く中で、 為替の影響を“値下げ”という形で反映してくれるビルダーさんなんて、他にいるでしょうか。   ミンさんは、能登半島地震の際にも多額の寄付をしてくださいました。   本当に日本のことを大切に想い、行動してくださる方です。 そんな素晴らしい人柄のミンさんが手がけるギター。 だからこそ、私は「本当に最高のギターです」と胸を張って言えるのです。   “誰が、どんな想いで作っているか”...

「値上げではなく“値引き”を――Hsiu Guitarがくれた温かい提案」

  先日、Hsiu Guitar Workshopのミンさんからご連絡をいただきました。  その内容に、思わず感動しました、、 「最近は台湾ドルが高いので、仕入れ価格をお値引きしてもよろしいですか?」 そんなご提案だったのです。   正直、最初は「物価上昇による値上げの連絡かな?」と思いました。 ベースプライスの¥385,000という価格も、そろそろ維持が難しいかもしれない…と覚悟していたのですが、まさかの“逆”のお話でした。   ミンさんはこう話してくれました。 「Brush eightのことを思うと、中村さんの利益を損なうようなことはしたくありません」と。    取引を始めた頃は、1ニュー台湾ドルあたり約4.5円。 現在は5円を超える水準となっており、正直いつまで¥385000ベースでいけるかなと思っていました、   それでも、「少しでも負担を軽くできれば」と、こちらを思いやってくださる姿勢に心から感謝しています。   最近は値上げのニュースばかりが続く中で、 為替の影響を“値下げ”という形で反映してくれるビルダーさんなんて、他にいるでしょうか。   ミンさんは、能登半島地震の際にも多額の寄付をしてくださいました。   本当に日本のことを大切に想い、行動してくださる方です。 そんな素晴らしい人柄のミンさんが手がけるギター。 だからこそ、私は「本当に最高のギターです」と胸を張って言えるのです。   “誰が、どんな想いで作っているか”...

“Hsiu Guitar Workshopの信念”  それは、「価格を超えた価値」を届けること。

“Hsiu Guitar Workshopの信念” それは、「価格を超えた価値」を届けること。

Hsiu Guitar Workshop – Type L  59 “Hsiu Guitar Workshopの信念” それは、「価格を超えた価値」を届けること。 今回ご紹介する「Type L」は、セミオーダー販売価格:税込 ¥550,000。 ※まずは#001,002のみの価格 そのサウンド、質感、仕上がり、そして製作にかかる時間と工程を踏まえると、この価格は正直「あり得ない」と言っても差し支えない内容です。 それでも、私たちが目指すのは“高額=高品質”という常識にとらわれないギターづくり。 現場で信頼される完成度を、より多くのギタリストに届けたい。その想いが、Hsiu Guitar Workshopの根幹にあります。 理想の一本を、常識を覆す価格で。Hsiu Guitar Workshopは、これからもその信念を貫きます。     何本もの本家を参考にさせていただきながらも 2024年の5月より約1年間、試行錯誤を繰り返してきた Hsiu Guitar Workshop...

“Hsiu Guitar Workshopの信念” それは、「価格を超えた価値」を届けること。

Hsiu Guitar Workshop – Type L  59 “Hsiu Guitar Workshopの信念” それは、「価格を超えた価値」を届けること。 今回ご紹介する「Type L」は、セミオーダー販売価格:税込 ¥550,000。 ※まずは#001,002のみの価格 そのサウンド、質感、仕上がり、そして製作にかかる時間と工程を踏まえると、この価格は正直「あり得ない」と言っても差し支えない内容です。 それでも、私たちが目指すのは“高額=高品質”という常識にとらわれないギターづくり。 現場で信頼される完成度を、より多くのギタリストに届けたい。その想いが、Hsiu Guitar Workshopの根幹にあります。 理想の一本を、常識を覆す価格で。Hsiu Guitar Workshopは、これからもその信念を貫きます。     何本もの本家を参考にさせていただきながらも 2024年の5月より約1年間、試行錯誤を繰り返してきた Hsiu Guitar Workshop...

メタル缶使用のMOD Ver.XX ― 各モデル【ラスト15台】で一旦終了となります。

メタル缶使用のMOD Ver.XX ― 各モデル【ラスト15台】で一旦終了となります。

メタル缶使用のMOD Ver.XX ― 各モデル【ラスト15台】で一旦終了となります。 以下の3モデルにつきまして、各15台限定での販売をもって、一度区切りをつけさせていただきます。 SD9 Brush eight MOD LA STYLE Ver.XX お申し込みはこちら TS9 Brush eight MOD LA STYLE Ver.XX    お申し込みはこちら TS808 Brush eight MOD LA STYLE Ver.XX   お申し込みはこちら  ...

メタル缶使用のMOD Ver.XX ― 各モデル【ラスト15台】で一旦終了となります。

メタル缶使用のMOD Ver.XX ― 各モデル【ラスト15台】で一旦終了となります。 以下の3モデルにつきまして、各15台限定での販売をもって、一度区切りをつけさせていただきます。 SD9 Brush eight MOD LA STYLE Ver.XX お申し込みはこちら TS9 Brush eight MOD LA STYLE Ver.XX    お申し込みはこちら TS808 Brush eight MOD LA STYLE Ver.XX   お申し込みはこちら  ...

【進捗状況】追加受付中。初の試み。プロトの販売。Drive X "Origin" STYLE ??? P to P Ver.Proto

【進捗状況】追加受付中。初の試み。プロトの販売。Drive X "Origin" STYLE ...

Drive X “Origin” STYLE ??? P to P Ver.2.0 開発進行中レポート & プロト追加受付のお知らせ   4月18日に公開・プロト販売受付をスタートした初の試み、Drive X “Origin” STYLE ??? P to P Ver.Proto。 現在、Ver.2.0の完成に向けて調整と検証を進めています。 ▼ 開発中の主な要素 ・ハンダ:3種類(最終的に2種に絞る予定)・線材:2種・フラックス:3種・IC:2種(うち1つはメタル缶) この組み合わせで検証を行うと、全24通りにのぼります。 この組み合わせの中からVer 1.0と同等か、それ以上を目指せるかは未知数ですが、 現時点ではメタル缶テスト含めかなり良い感じです。...

【進捗状況】追加受付中。初の試み。プロトの販売。Drive X "Origin" STYLE ...

Drive X “Origin” STYLE ??? P to P Ver.2.0 開発進行中レポート & プロト追加受付のお知らせ   4月18日に公開・プロト販売受付をスタートした初の試み、Drive X “Origin” STYLE ??? P to P Ver.Proto。 現在、Ver.2.0の完成に向けて調整と検証を進めています。 ▼ 開発中の主な要素 ・ハンダ:3種類(最終的に2種に絞る予定)・線材:2種・フラックス:3種・IC:2種(うち1つはメタル缶) この組み合わせで検証を行うと、全24通りにのぼります。 この組み合わせの中からVer 1.0と同等か、それ以上を目指せるかは未知数ですが、 現時点ではメタル缶テスト含めかなり良い感じです。...

ギタリストが本気で作った、理想の音を売る店 " Brush eight 12年の歩みと、音に賭けた人生の話。"

ギタリストが本気で作った、理想の音を売る店 " Brush eight 12年の歩みと、音に賭...

ギタリストが本気で作った、理想の音を売る店Brush eight 12年の歩みと、音に賭けた人生の話。 “この音じゃないと意味がない。”プレイヤーの感覚で、理想のトーンを追い続けた12年。 20歳の頃から音楽専門学校の講師を務めながら、少しずつライブやサポートのお誘いをいただくようになり、プロとしての活動をスタートしました。 運よく素晴らしいミュージシャンたちとの出会いにも恵まれ、ツアーに参加したり、レコーディング、箱バン、イベント出演など、Brush eightを立ち上げるまでは本当に音楽漬けの毎日を送っていました。   当時から楽器や機材が大好きで、今振り返ると、楽器店をオープンすることはある意味必然だったのかもしれません。とはいえ、プレイヤーからいきなり楽器業界に飛び込んで店を立ち上げたのは、かなり異例のケースだったようです。(※そのあたりの詳しい経緯は、以前のブログにも書いていますので、よければご覧ください。→https://www.brusheight.com/blogs/brusheight-news/11-brush-eight1st-11)   Brush eightを立ち上げたのは2013年、私が34歳のとき。就職経験もなければ、経営の知識もゼロ。何もわからないまま、勢いだけで始めた楽器店経営でした。 それまでに、ライブ、サポート、ツアー、レッスン、イベント主催、ラジオ出演などを通じて、大阪を拠点にしながら、全国各地にも足を運んできました。   30代の頃には、仲の良いミュージシャンが東京へ拠点を移していく中で、関西でミュージシャンとして生きていくことの難しさや、将来への不安も強く感じていました。 そんな中で、自分なりに出した答えが「楽器店をやってみよう」だったのかもしれません。あのときは本当に勢いでしたが…。   今でも、「もし自分も東京に出ていたら」と思うこともあります。でも今は、大阪でBrush eightを続けられていること、好きなギターを弾けること、たまに演奏やレコーディングの仕事もいただけること、そして今も音楽に関わり続けていられることに、心から感謝しています。   音楽がなければ、自分がどうなっていたかわかりません。だからこそ今は、音楽に少しでも恩返しがしたいという思いが日に日に強くなっています。   学生には楽器を無償で渡すこともありますし、若いミュージシャンには可能な限りサポートしたいと思っています。そんな気持ちが、今の自分の原動力になっています。   Brush eightは今年で12年目を迎えました。オープン当初は、SNSで小馬鹿にされることもありましたが、なんとか潰れずここまで続けてこられました。この12年、本当にいろいろなことがありました。   今、はっきりと言えるのは、ギターの音に対する絶対的な自信があるということです。プレイヤーとしての経験、耳、判断力、そして技術。それらすべてをBrush eightに注ぎ込みながら、商品開発にも本気で取り組んでいます。  ...

ギタリストが本気で作った、理想の音を売る店 " Brush eight 12年の歩みと、音に賭...

ギタリストが本気で作った、理想の音を売る店Brush eight 12年の歩みと、音に賭けた人生の話。 “この音じゃないと意味がない。”プレイヤーの感覚で、理想のトーンを追い続けた12年。 20歳の頃から音楽専門学校の講師を務めながら、少しずつライブやサポートのお誘いをいただくようになり、プロとしての活動をスタートしました。 運よく素晴らしいミュージシャンたちとの出会いにも恵まれ、ツアーに参加したり、レコーディング、箱バン、イベント出演など、Brush eightを立ち上げるまでは本当に音楽漬けの毎日を送っていました。   当時から楽器や機材が大好きで、今振り返ると、楽器店をオープンすることはある意味必然だったのかもしれません。とはいえ、プレイヤーからいきなり楽器業界に飛び込んで店を立ち上げたのは、かなり異例のケースだったようです。(※そのあたりの詳しい経緯は、以前のブログにも書いていますので、よければご覧ください。→https://www.brusheight.com/blogs/brusheight-news/11-brush-eight1st-11)   Brush eightを立ち上げたのは2013年、私が34歳のとき。就職経験もなければ、経営の知識もゼロ。何もわからないまま、勢いだけで始めた楽器店経営でした。 それまでに、ライブ、サポート、ツアー、レッスン、イベント主催、ラジオ出演などを通じて、大阪を拠点にしながら、全国各地にも足を運んできました。   30代の頃には、仲の良いミュージシャンが東京へ拠点を移していく中で、関西でミュージシャンとして生きていくことの難しさや、将来への不安も強く感じていました。 そんな中で、自分なりに出した答えが「楽器店をやってみよう」だったのかもしれません。あのときは本当に勢いでしたが…。   今でも、「もし自分も東京に出ていたら」と思うこともあります。でも今は、大阪でBrush eightを続けられていること、好きなギターを弾けること、たまに演奏やレコーディングの仕事もいただけること、そして今も音楽に関わり続けていられることに、心から感謝しています。   音楽がなければ、自分がどうなっていたかわかりません。だからこそ今は、音楽に少しでも恩返しがしたいという思いが日に日に強くなっています。   学生には楽器を無償で渡すこともありますし、若いミュージシャンには可能な限りサポートしたいと思っています。そんな気持ちが、今の自分の原動力になっています。   Brush eightは今年で12年目を迎えました。オープン当初は、SNSで小馬鹿にされることもありましたが、なんとか潰れずここまで続けてこられました。この12年、本当にいろいろなことがありました。   今、はっきりと言えるのは、ギターの音に対する絶対的な自信があるということです。プレイヤーとしての経験、耳、判断力、そして技術。それらすべてをBrush eightに注ぎ込みながら、商品開発にも本気で取り組んでいます。  ...